TAC中小企業診断士講座ブログ

中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格です。資格取得により企業経営に関する体系的な知識が身に付きます。当ブログでは、中小企業診断士試験の最新情報や、中小企業診断士の活躍、TAC講座・出版情報等をお伝えします。

現場

【診】コンサルティングの現場から 第96回 つなぐ仕事(5)

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つなぐ仕事(5)

管理職・先輩社員と新米社員をつなぐ

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

コミュニケーションには2つの側面がある。

情報伝達と意思疎通である。

職場における権限から推察すると、管理職や先輩社員は
コミュニケーションの2側面を意識していない可能性がある。

具体的には、意思疎通の面である。

自分の言った事を部下や後輩の新米社員は確実に理解し
自分と同一の認識を持ったと考えている管理職・先輩社員が多い。

大ハズレである。

ヒトは人格があり、考えることが違う。

もし、「あの時、言ったじゃないか!」という表現をした記憶があるなら
コミュニケーションの成立は、受け手次第であることに気づいていない。

学校を卒業して就職する学生は、ビジネス1年生の新米平社員である。

現在の管理職や先輩社員も、1年生だった時代があるのだが
それは過去のこと。

人間はいつも現在の自分を基準として考えるようだ。

現在になるまでの社会人生活において
失敗やトラブルを何度も経験し
学習を積み重ねた結果の“今”なのだが
そのプロセスを忘れてしまっている。

「新米平社員が管理職や先輩と
同じ切り口でビジネスを考えるわけがない」

と、認識したい。

よせばいいのに、新米社員の言動一つ一つを捉えて
「ガミガミ」「クドクド」を繰り返す管理職や先輩が多い。

だから、企業研修の1ジャンルに管理職研修がある。

管理職に就任する社員に「管理職とは何か、どうあるべきか」
を考えてもらう。

ここは診断士の出番である。

企業経営理論の中で組織論を学習するが
学習内容がそのまま管理職研修に役立つことになる。

診断士の受験科目が多いのは、クライアントの要求に
答えるための知識が多方面・多様であり
相互に関連しているからなのだろう。

その知識を自分なりに加工・活用し
人様の評価を得られるなら、必ずメシは食える。

“つなぐ”仕事は、ビジネスが存在する限り不滅である。

社会に役立つ診断士は実に面白い。

今シリーズおわり

次回から新たな「現場」をお届けします!



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【診】コンサルティングの現場から 第95回 つなぐ仕事(4)

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つなぐ仕事(4)

学生と企業をつなぐ

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

日本に留学している6割は中国の学生である。

日本語学校で日本語を学習しているはずなのに
中国人同士で中国語をしゃべっている。

母国語で話している時には
日本語は雑音にしか聞こえないから
授業が成立しなくなる。

「請安静(チンアンジン:静かにしてください)!」

と、中国語を使ってみると静かになるが

「先生の発音ヘンです」

「お前たちの日本語もヘンだぞ」

という状況であまり効果がない。

困ったものだ。

ところが、日本語しかしゃべれない日本人講師に対して
決して母国後を使わない学生がいる。

彼らは経営の話を喜んで聴く。

自分たちの働きたい企業のイメージを語り
日本企業の活動や習慣を知りたがる。

彼らは昨今の就職難時代に真っ先に
日本企業に就職が決まっていく。

「日本企業もヒトを見る目があるなぁ」と思う。

就職の決まった学生は嬉々として語る。

「ありがとうございました。
日本へ来て、先生の話がとても役に立ちました。
これからもがんばります」と。

ありがたいものだ。

学校の先生は学校経営の中で生活しているから
就職指導はできても学校以外の経営を
学生に解説することは不得手なのかもしれない。

企業経営の現場を見ている
外部講師の診断士だからこその強みが
発揮できるのだろう。

つづく



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【診】コンサルティングの現場から 第94回 つなぐ仕事(3)

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つなぐ仕事(3)

企業と企業をつなぐ(2)

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

サーバーなど導入しなくても
ホームページを開設できることは
同社のサンプルページを作り
見てもらうことで簡単に理解してもらえる。

ノートパソコンとデジカメを持参し
その場で二人の写真と社屋を撮影して
サンプルページ作成までの所要タイム30分である。

「ほら、見なさい。

コンピュターにそんなにお金を掛けたって
儲からないんだよ。

余計なお金を投資しなくて良かった」

社長と専務はコンピューター投資でもめていたようである。

Web制作会社の商売を邪魔したことになるのだろうか。

顧客にとって望ましい情報システムを提案して
評価を得ることが営業の役割だろうから
これからも診断士は中小企業のために
事実を語っていこうと思う。

SEとして情報システムの現場にいた
コンサルタントだからできる中小企業支援である。

つづく



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つなぐ仕事(2)

企業と企業をつなぐ(1)

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

中小企業者の情報処理に関する診断は
「ホームページをつくって儲かるのか」
という情報投資の費用対効果に関する疑問や
「SEが期待に応えてくれない」
というクレーム相談などが多い。

その理由は、情報技術の専門家と利用する側の
認識ギャップは大きいからである。

Web制作会社やソフト開発企業・ベンダーが
中小企業の期待に貢献できるだけのサービスを
提供できていないということである。

「中小企業は何を求めているのかわからないですね」
と語るSEや営業は、“クライアント企業が売上や
利益を上げるために自分が手伝えること”がわかっていない。

中小企業は情報技術を求めていないのだが
SEや営業の提供できるものが
情報技術だけになっているケースが目立つ。

コンピュータ屋・プログラム屋になっている。

情報投資を行う側が困っているのだから
コンサルタントのアドバイスはWeb制作会社や
ソフト開発企業・ベンダーの実態説明と対応策になる。

親子で小さな不動産業を営む企業から相談を受けた。

「Web制作会社の営業が、ホームページを開設すると
世界中が顧客になるから売上も増加するのだ、と言うが本当か」

と、社長(母親)が疑問を投げかけてくる。

「営業さんから、ホームページを開設するために
サーバーを設置する必要がある、と言われたのですが本当ですか」

と言うのは専務(息子)である。

一般消費者がホームページから
不動産を探す可能性は極めて薄い。

現物を見ずに高価な不動産を選択するだろうか。

なぜ、名もない小さな不動産屋から
物件を探す必要があるのだろう。

ちょっと考えてみれば理解できそうであるが
業績を上げたい二人の意向を見抜いた営業が
仕掛けたおいしい話に迷うのである。

つづく



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つなぐ仕事(1)

コンサルタントはつなぐ仕事が多い

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

コンサルタントには、つなぐ仕事が多い。

ここでの“つなぐ”とは、コミュニケーションを指す。

例えば、企業と企業をつなぐ、学生と企業をつなぐ
管理職・先輩社員と新米社員をつなぐなどである。

人間はひとりで生きられない弱い生物である。

「周囲と協力し、力を合わせた方が有利である」と知っている。

なのに、人間には自我があるから
周囲と対立することになる。

対立すれば、感情が優先して気まずい雰囲気となる。

しかし、人間の感情がいつまでも同じ状態で続くことはないから
後になって「対立しなければ良かった」とか
「元どおりにならないだろうか」と悔やみつつ
つながっていることの素晴らしさを思い知る。

それは、個人であっても、組織であっても、同じである。

コミュニケーションには、送り手と受け手が必要である。

コンサルタントにとっては、つなぐことを求める側がクライアントになる。

クライアントは、相手の考え方が読めなかったり
相手側についての情報不足を感じているから
「コンサルタントに聴いてみよう」となる。

もちろん、相手側がつながることを希望していない場合や
つながることを意識していない場合もあるから
“つなぐ”を強制できない。

中立の立場から、クライアントへのアドバイスを行う。

つづく



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