TAC中小企業診断士講座ブログ

中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格です。資格取得により企業経営に関する体系的な知識が身に付きます。当ブログでは、中小企業診断士試験の最新情報や、中小企業診断士の活躍、TAC講座・出版情報等をお伝えします。

事例

【診】コンサルティングの現場から 第98回 ビジョンが示すベクトル、ビジョンが惹きつける引力(2)

こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士E先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載しています!

前回のお話はこちら



ビジョンが示すベクトル、ビジョンが惹きつける引力(2)

コストリーダーシップ×差別化戦略

TAC中小企業診断士ブログ_ビジョン

私と前社長とは知り合いの社労士の紹介で付き合いがあり
その関係でM氏からコンサルティングの依頼を受けた。

事業継承当時のS社は家賃や給料、仕入代金などの
未払金が300万円以上あり、M社長は私財を投入して支払った。

早急の売上改善が必要だったが、資金は残り
100万円程度しかなく、大がかりな改装はできなかった。

看板だけ業者に頼み、内装は工具を借りてM氏以下社員で自ら改装した。

店舗名を改め、フレンチレストランのメニューを取り入れた
カジュアルな居酒屋としてオープンした。

店舗周辺はオフィス街で、サラリーマンやOLなどが多い。

店舗のコンセプトを「会社帰りにカジュアルフレンチが
楽しめる居酒屋」として、特に女性をターゲットにした
差別化戦略を実行した。

カジュアルとはいえメニューは本格的で
ショートパスタのグラナ・パダーノ、オマール海老のロースト
若鶏のコンフィー、ハモン・セラーノなど
居酒屋にはないメニューを揃えた。

珍しさを訴求するため、メニューのバリエーションは
多くしすぎないようにしてターゲットに
効果的にアプローチすることを狙った。

フレンチのメニューを通常のレストランの価格の半額以下に設定した。

このコンセプトはターゲットにフィットした。

開店早々から女性客が来店し、安さと味が評判になった。

着実にリピーターも増えて、S社は順調の売上は順調に増加した。

M社長は直接生産者と交渉して契約したため
仕入原価を低く抑えることができた。

このため、低価格であっても同業他社よりも高い利益率を確保できた。

つづく



最新の「コンサルティングの現場から」は
TAC中小企業診断士講座メールマガジンでご覧いただけます!

メールマガジンの登録はこちら

「コンサルティングの現場からは」は来週木曜日に更新予定です。

次回もお楽しみに!

↓いつもご覧いただきありがとうございます!
↓よろしければクリックをお願いします!

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ

TAC中小企業診断士講座ホームページはこちら

資料請求はこちら【無料で急送します!】



【診】コンサルティングの現場から 第97回 ビジョンが示すベクトル、ビジョンが惹きつける引力(1)

こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

今回より、中小企業診断士E先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載します!

前回のお話はこちら



ビジョンが示すベクトル、ビジョンが惹きつける引力(1)

債務超過

TAC中小企業診断士ブログ_ビジョン

S社は都内で居酒屋を経営する飲食業で
平成9年に前経営者が創業した。

港区赤坂の地下鉄駅前徒歩1分の好立地に店舗を構える。

S社は創業以来9年連続で営業赤字を計上していた。

平成17年5月に前社長が思い切って実行した
業態転換が裏目に出て、売上が転換前の1/4にまで激減し
倒産寸前まで追い込まれた。

家賃すら支払えなくなった前社長は
当時S社の厨房の手伝いに来ていた
現社長のM氏に助けを求めた。

平成18年3月期の決算は年商12百万、13百万円の営業赤字
15百万の債務超過にまで落ち込んだ。

M氏はバングラディッシュ出身で
10代後半に母国を離れて日本に来て
フレンチレストランなど様々な飲食店の厨房で勤務し
20年以上のキャリアを持つ。

前社長とは日本に来てからの友人だ。

困っている前社長の頼みを無視するわけにもいかず
平成18年2月、M氏は前社長の求めに応じ
経営権委譲とともにS社を引き継いだ。

最悪のスタートだった。

つづく



最新の「コンサルティングの現場から」は
TAC中小企業診断士講座メールマガジンでご覧いただけます!

メールマガジンの登録はこちら

「コンサルティングの現場からは」は来週木曜日に更新予定です。

次回もお楽しみに!

↓いつもご覧いただきありがとうございます!
↓よろしければクリックをお願いします!

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ

TAC中小企業診断士講座ホームページはこちら

資料請求はこちら【無料で急送します!】



【診】コンサルティングの現場から 第95回 つなぐ仕事(4)

こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士S先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載しています!

前回のお話はこちら



つなぐ仕事(4)

学生と企業をつなぐ

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

日本に留学している6割は中国の学生である。

日本語学校で日本語を学習しているはずなのに
中国人同士で中国語をしゃべっている。

母国語で話している時には
日本語は雑音にしか聞こえないから
授業が成立しなくなる。

「請安静(チンアンジン:静かにしてください)!」

と、中国語を使ってみると静かになるが

「先生の発音ヘンです」

「お前たちの日本語もヘンだぞ」

という状況であまり効果がない。

困ったものだ。

ところが、日本語しかしゃべれない日本人講師に対して
決して母国後を使わない学生がいる。

彼らは経営の話を喜んで聴く。

自分たちの働きたい企業のイメージを語り
日本企業の活動や習慣を知りたがる。

彼らは昨今の就職難時代に真っ先に
日本企業に就職が決まっていく。

「日本企業もヒトを見る目があるなぁ」と思う。

就職の決まった学生は嬉々として語る。

「ありがとうございました。
日本へ来て、先生の話がとても役に立ちました。
これからもがんばります」と。

ありがたいものだ。

学校の先生は学校経営の中で生活しているから
就職指導はできても学校以外の経営を
学生に解説することは不得手なのかもしれない。

企業経営の現場を見ている
外部講師の診断士だからこその強みが
発揮できるのだろう。

つづく



最新の「コンサルティングの現場から」は
TAC中小企業診断士講座メールマガジンでご覧いただけます!

メールマガジンの登録はこちら

「コンサルティングの現場からは」は来週木曜日に更新予定です。

次回もお楽しみに!

↓いつもご覧いただきありがとうございます!
↓よろしければクリックをお願いします!

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ

TAC中小企業診断士講座ホームページはこちら

資料請求はこちら【無料で急送します!】



【診】コンサルティングの現場から 第94回 つなぐ仕事(3)

こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士S先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載しています!

前回のお話はこちら



つなぐ仕事(3)

企業と企業をつなぐ(2)

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

サーバーなど導入しなくても
ホームページを開設できることは
同社のサンプルページを作り
見てもらうことで簡単に理解してもらえる。

ノートパソコンとデジカメを持参し
その場で二人の写真と社屋を撮影して
サンプルページ作成までの所要タイム30分である。

「ほら、見なさい。

コンピュターにそんなにお金を掛けたって
儲からないんだよ。

余計なお金を投資しなくて良かった」

社長と専務はコンピューター投資でもめていたようである。

Web制作会社の商売を邪魔したことになるのだろうか。

顧客にとって望ましい情報システムを提案して
評価を得ることが営業の役割だろうから
これからも診断士は中小企業のために
事実を語っていこうと思う。

SEとして情報システムの現場にいた
コンサルタントだからできる中小企業支援である。

つづく



最新の「コンサルティングの現場から」は
TAC中小企業診断士講座メールマガジンでご覧いただけます!

メールマガジンの登録はこちら

「コンサルティングの現場からは」は来週木曜日に更新予定です。

次回もお楽しみに!

↓いつもご覧いただきありがとうございます!
↓よろしければクリックをお願いします!

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ

TAC中小企業診断士講座ホームページはこちら

資料請求はこちら【無料で急送します!】



【診】コンサルティングの現場から 第93回 つなぐ仕事(2)

こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士S先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載しています!

前回のお話はこちら



つなぐ仕事(2)

企業と企業をつなぐ(1)

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

中小企業者の情報処理に関する診断は
「ホームページをつくって儲かるのか」
という情報投資の費用対効果に関する疑問や
「SEが期待に応えてくれない」
というクレーム相談などが多い。

その理由は、情報技術の専門家と利用する側の
認識ギャップは大きいからである。

Web制作会社やソフト開発企業・ベンダーが
中小企業の期待に貢献できるだけのサービスを
提供できていないということである。

「中小企業は何を求めているのかわからないですね」
と語るSEや営業は、“クライアント企業が売上や
利益を上げるために自分が手伝えること”がわかっていない。

中小企業は情報技術を求めていないのだが
SEや営業の提供できるものが
情報技術だけになっているケースが目立つ。

コンピュータ屋・プログラム屋になっている。

情報投資を行う側が困っているのだから
コンサルタントのアドバイスはWeb制作会社や
ソフト開発企業・ベンダーの実態説明と対応策になる。

親子で小さな不動産業を営む企業から相談を受けた。

「Web制作会社の営業が、ホームページを開設すると
世界中が顧客になるから売上も増加するのだ、と言うが本当か」

と、社長(母親)が疑問を投げかけてくる。

「営業さんから、ホームページを開設するために
サーバーを設置する必要がある、と言われたのですが本当ですか」

と言うのは専務(息子)である。

一般消費者がホームページから
不動産を探す可能性は極めて薄い。

現物を見ずに高価な不動産を選択するだろうか。

なぜ、名もない小さな不動産屋から
物件を探す必要があるのだろう。

ちょっと考えてみれば理解できそうであるが
業績を上げたい二人の意向を見抜いた営業が
仕掛けたおいしい話に迷うのである。

つづく



最新の「コンサルティングの現場から」は
TAC中小企業診断士講座メールマガジンでご覧いただけます!

メールマガジンの登録はこちら

「コンサルティングの現場からは」は来週木曜日に更新予定です。

次回もお楽しみに!

↓いつもご覧いただきありがとうございます!
↓よろしければクリックをお願いします!

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ

TAC中小企業診断士講座ホームページはこちら

資料請求はこちら【無料で急送します!】



無料資料請求!
19診断士マザパン表紙


即日発送!送料無料!

資料のご請求はこちら
2018年2次筆記試験難易度アンケート
テーマ別ガイダンス開催!
講師・合格者があなたの
疑問を解消します!


01-067

ガイダンスを全国で開催!
個別相談コーナーも実施。
TAC講師・合格者に
直接相談できます!

ガイダンスの詳細はこちら


無料メルマガ会員募集中!
中小企業診断士講座
メルマガ会員
10,000名以上!


TACメールマガジン

最新の試験情報や
キャンペーンのご案内等を
メールでお届けします!

無料会員登録はこちら!


TAC出版書籍販売サイト Cyber Book Store
無料会員登録でTAC出版書籍がお得に購入できる!

TAC出版書籍販売サイト

TAC出版書籍のお得なご購入はこちら



記事検索
月別アーカイブ
ランキング
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士

人気ブログランキングへ

bnr



QRコード
QRコード
RSS
RSS

ATOM

Twitter
Twitterボタン
TAC中小企業診断士ブログ(以下、当ブログ)の内容はTAC株式会社に帰属します。当ブログに掲載されている記事・画像等の無許可転載・転用を禁止します。

当ブログはリンクフリーです。リンクの確認やご報告は必要ございません。どうぞご遠慮なくリンクしてください。
東日本大震災により被害にあわれた皆様が、1日も早く普段の生活へ戻れますことを心よりお祈り申し上げます。

講師からの応援・お見舞いメッセージ