TAC中小企業診断士講座ブログ

中小企業診断士は経営コンサルタントの国家資格です。資格取得により企業経営に関する体系的な知識が身に付きます。当ブログでは、中小企業診断士試験の最新情報や、中小企業診断士の活躍、TAC講座・出版情報等をお伝えします。

コンサルティングの現場から

【診】コンサルティングの現場から 第121回 中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(4)

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TAC中小企業診断士講座のタクヤです。


「コンサルティングの現場から」
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中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(4)

完了 〜補助金交付決定後こそが重要

中小企業施策を経営に活かす


補助金交付が決定されたのはよかったが、
一つ問題が持ち上がった。

それは実際に補助金交付されるまでの
開発資金の確保である。

研究開発補助を主とする補助金は、実際に
開発が終了した後に交付される。

つまり、交付までの開発費用は全額A社が
立て替えなくてはならない。

そこで、銀行と融資交渉をすることにした。

最初、補助制度についての銀行の理解が低く、
話しがなかなか進まなかったが、補助事業
終了後に開発費用の2/3がキャッシュで
入ってくることを、補助金交付決定書を
見せながら丁寧に説明し、融資を受けられる
ことになった。

次に、研究開発体制、管理体制の確立である。

これまでは下請企業として注文を受けた
仕事をこなせばよかった。

そのため、研究開発体制というものはなく、
補助金もはじめてなので、事業報告書など
補助事業では当然必要な書類の作成・整理も
経験がなかった。

自社の体制を整えなければ、補助事業は
完遂できないのである。

そこで、研究開発体制については
アドバイザーとして公設試験研究機関の
研究員と大学等に人脈を持つ特許流通
アドバイザーを紹介した。

管理体制については、研究業務日報、
経費管理表などを表計算ソフトで様式を
作成・提供し、その様式に記載するように
X氏にアドバイスした。

さらに定期的にA社を訪れ、補助事業の
進捗と書類等の管理状況をチェックし、
改善することも大切な支援である。

研究開発が年度末の締切りまでに終了
しなければ補助金は支給されない。

また、見積書、発注書、領収書などが
一式揃っていないと、補助金を減額される
恐れもある。

特に補助事業を初めて実施する中小企業には、
事業途中のきめ細やかな支援が欠かせない
のである。

例えば、補助対象となっている材料が
一目でわかるように、材料の保管場所を
整理するなど、問題があればそのたびに
改善をしていった。

そしてX氏は、慣れないながらも私が
アドバイスしたことを忠実に実行していった。

そして、年度末、計画していた試作品が
完成し、県へ提出する報告書も仕上げる
ことができた。

つづく



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【診】コンサルティングの現場から 第120回 中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(3)

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中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(4)

経緯 〜補助金申請へ

中小企業施策を経営に活かす


A社は、精密部品加工をしている町工場で、
売上の99%を1社に依存する典型的な
下請企業であった。

頻繁に繰り返される元請からの
値下げ要求に応えていった結果、
売上、利益ともに下降線をたどり、
経営は悪化していった。

そうした中、ある顧客から、工場の
廃水再処理の過程で廃水に含まれる
金属粉などの切削屑の除去に困っている
ということを相談された。

後継者のX氏は、自社の技術力の強みを
活かして、切削屑の除去の工程を大幅に
短縮できるフィルターを開発しようと
思い立った。

廃水再処理はどの工場でも課題と
なっており、市場ニーズは十分にあった。

ただ、問題は、小さな町工場ゆえの
信用力の欠如、そして何より開発費用の
捻出であった。

そこで、私は県で募集をしていた
補助金制度をX氏に紹介した。

補助金を勧めた理由は、補助金によって
資金を確保できること、そして補助金交付
という事実が、公的機関の厳しい審査を
通過した企業として顧客から認識され、
企業としての信用力を向上させるメリットが
あるからであった。

この補助金は倍率も高かったが、A社の
技術力の高さ、市場ニーズがあって販売
見込みがあったこと、そしてアドバイスに
従って何度も申請書を書き直すことを
躊躇しないX氏の情熱により、補助金交付が
決定した。

つづく



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【診】コンサルティングの現場から 第119回 中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(2)

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中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(2)

依頼

中小企業施策を経営に活かす


私が補助金を通じてA社の経営支援を
するきっかけとなったのは、某支援機関で
経営相談窓口にいた時である。

A社社長の息子であるX氏が
ある事業計画書を持って相談にやってきた。

X氏は元々別の企業で働いていたが、
A社の経営立て直しのために、勤めていた
会社を辞め、A社の後継者としてA社で
働き始めたばかりであった。

X氏は、A社の現状を自分なりに分析し、
新事業の起ち上げが不可欠と判断した。

その新事業実現のためのアドバイスを
受けたいということで来訪し、私が応対する
ことになった。

X氏はA社の未来を見据え、現状の
下請企業からの脱却こそがA社の経営体質強化
に不可欠と考え、新たなに自社ブランドを
立ち上げることで売上と利益率の向上を
果たしたい、と熱意を持って語ってくれた。

事業計画書の外見は決して上手いものでは
なかった。

ただ、X氏の熱意とA社の強みと市場ニーズを
活かした新事業は魅力的であり、その新事業
実現のために支援をさせて頂くことになった。

つづく



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【診】コンサルティングの現場から 第118回 中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(1)

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中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(1)

補助金について

中小企業施策を経営に活かす


補助金・・・この言葉を聞いたときに、
皆さんはどういうイメージを持たれる
であろうか。

「タダでもらえるお金」というイメージを
抱かれる方も多いのではないだろうか。

実際、巷では「タダでもらえる」ことを
強調し、もらえるものはもらっておこう
という趣旨で補助金のことを説明した
書籍が散見されるのは事実である。

中小企業政策を勉強されている受験生の
皆さんの中には、診断士になって中小企業の
補助金申請を支援しようと思われている方も
いることであろう。

ただ、世間で一般的に抱かれている
「タダでもらえるお金」を引っ張ってくる
という意識で補助金申請を支援するだけでは、
中小企業の経営向上を支援する中小企業診断士
としてはいささか心許ない。

補助金とは、ある政策目的を実現するために
国等が国等以外の者に給付する金銭をいう。

中小企業支援の立場で見れば、中小企業の
経営向上に資するために中小企業者に給付
される金銭といえよう。

しかし、中小企業の経営向上は、補助金を
国等から引っ張ってくるだけで達成される
のであろうか。

これから示す事例は、補助金をきっかけに
会社の経営革新を果たした企業の支援事例
である。

つづく



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【診】コンサルティングの現場から 第117回 美容サロンのコンサルティング(5)

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美容サロンのコンサルティング(5)

後日談

美容サロン

その後、数カ月にわたってご支援をさせていただいた。

新規顧客獲得の仕組みづくりとして、徹底的にエリアをしぼっての
手書きメッセージ付チラシのポスティング
ブログ、ツイッタ―、メルマガなどの
複数のツールを使った、メディア戦略などに取り組んだ。

代わりに、フリーペーパーや折り込みチラシ
既存顧客宛のDMなどをいっさいやめたことで
広告宣伝費・販促費は大幅に削減できた。

今では、2号店のスタッフ全員が
楽しみながらブログやツイッタ―を使って
顧客や潜在顧客とやり取りをしている。

それだけにとどまらず、1号店のスタッフとも
そのノウハウを共有しているそうだ。

もちろん、新規顧客も確実に一定数獲得している。

元々エステサロンYは、それだけの
価値あるお店だったのだ。

私はコンサルタントとして
こんなステキなエステサロンが
あることを多くの方に知ってもらうための
お手伝いをしただけである。

おわり



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「コンサルティングの現場からは」は、今回で最終回です

今後は、不定期に掲載させていただきます!

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