こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士E先生の“コンサルティングの現場”を
シリーズで連載しています!

  前回のお話はこちら



コンサルティングの現場から 第18回 
中小企業の「健康管理」(5)


捨てる勇気・変える勇気(2)

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そこで私は経営陣に対して
この計画を実行することの必要性を丁寧に説明した。

<説明1>

経営難にあるX社への受注比率は増加傾向にあり
仮にX社が倒産した場合、数千万円の売上債権が貸し倒れると同時に
既に金融機関に割引している手形の保証債務を実行するために
新たな資金が必要になること。

また、X社からの受注が増加している原因は
X社の経営難の噂が広がった結果
既存取引先が手を引いている可能性があり
望ましい状況ではないこと。

<説明2>

仮に<提案案1>を実行して主要取引先を失っても
賃金体系を一本化することで人件費を変動費化することができ
ある程度受注減少分を吸収することが可能であること。

また社内の規律を保つためにも
制度を一本化することで社内体制を整備し
F社長が後継者であることを従業員全員に印象付ける必要があること。

<説明3>

借入金の返済計画の見直しは消極的なものはなく
積極的な行動であること。

経営の自律性を保つためにも資金管理は金融機関に依存せず
自社で計画することが、結果的に金融機関の信用を得ることに繋がること。

また、信用保証協会の資金繰円滑化借換保証制度を活用することにより
今後の資金需要にもある程度対応できるので心配はないこと。


「…今、そこまでやらなければいけないんですかね?」

低く渋い声が印象的なF社長は険しい顔をして言った。

私はこう答えた。

「今すぐにやらなくても、2年は大丈夫です。

 しかし、今実行しなければ、3年後には取り返しの
 つかないことになると思います。

 今、3つの計画を実行することで
 御社の資金繰りは長期的に安定します。

 私に声を掛けてくれたのが今でよかったな
 と思っています」

つづく



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