こんにちは!
TAC中小企業診断士講座です。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士E先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載しています!

  前回のお話はこちら



コンサルティングの現場から 第7回 
倒産の裏側と民事再生法の現実(7)


銀行が動いた!会社更生法への切り替え(2)

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法律管財人K弁護士から会社更生手続きの申請の経緯
事業管財人から今後の事業計画等が発表され
C社の第1回債権者集会は大した混乱もなく終了した。

帰る道すがら、N社の社長への報告事項を頭でまとめていると
この1年足らずのことが頭をよぎる。


確かに我が国の倒産法制は、セーフティネットの整備
という点において完全ではなかった。

この点において、法改正は必要だったと私も考える。

そこで和議法に代わり、民事再生法が立法され
確かに一定の改善が進みつつある。

しかし、セーフティネットの犠牲になる
弱者がいることも確かである。

セーフティネットが国家の財力を基盤としたもの
であるなら問題はないが、実質的には少数弱者の
「泣き寝入り」を基盤にしている現状をそこに垣間見てしまう。

N社の営業債権3,300万円はこれから
返済が段階的に始まるのであって
未だ1円たりとも回収されたわけではない・・・。

合同庁舎を出ると、爽やかな新緑の木々が風に吹かれていた。

今シリーズおわり

次回もお楽しみに!



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