こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のナゴヤです。
「コンサルティングの現場から」は
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。
今回も、中小企業診断士であるS先生の“コン
サルティングの現場”をお届けします!
人事評価の構築と運用(2)
【前回までのあらすじ】
私(以下、S)宛に、ある企業A社の人事担当者(以下、X)から
「人事評価の仕組みを構築したい」との依頼があった。まずは、
XにA社の現状を聞き出した。
そして、はじめのステップとして、トップヒアリングを行うことに
なった。
トップヒアリング
トップヒアリングの日時が確定し、1時間30分
という限られた時間のなかで実施した。
S「はじめまして、コンサルタントのSと申します。
本日はお忙しいなか、お時間をお取り頂き
ありがとうございます」
〜 名刺交換を行う 〜
A社社長(以下、Y)
「いえいえ、こちらこそ、遠いところからわざわざ
ありがとうございます。ある程度資料に目を通して
おきましたので、ヒアリングに答えられると思い
ますよ」
S「ありがとうございます。そう言えばY社長、社長
のブログを拝見させて頂きました。地元の美味しい
食べ物屋さんも紹介しているのですね。先日紹介
された○○屋、お昼に食べて来ましたよ。オススメの
△△定食が美味しかったです」
いきなり本題に入る前に身近な“やわらかい”話題
から入る。
はじめに和やかな雰囲気作りをすることで相手の
緊張を解き、お互いが話やすくなる状況ができる。
これは、コーチングの勉強会でも推奨している会話
テクニックのひとつである。
Y「そうですか、あそこは◇◇セットもお勧めですよ」
S「なるほど、次回はそれを注文してみます。では、
ヒアリングを始めさせて頂きます。ヒアリングの目的
は人事評価制度を構築する上でのトップの考え方を
参考・反映させるために行いますので、よろしくお願い
します」
何をするにも、クライアントに目的等を確認・意識して
もらうために、目的を説明してから話に入る。
Y「わかりました、分かる範囲で答えますね。●●に
関しては副社長が詳しいので彼が答えますね」
S「ヒアリング資料にありますように、御社の将来的な
方向性やビジョン、戦略などをお聞かせ頂きたいと
思います」
Y「今までは、それほど環境変化もなく安定した利益を
確保してきましたが、規制緩和等の外部環境変化もあり、
今後は積極的な研究開発や新規事業に力を入れていか
ないと、生き残れないと考えています」
S「そうですか。そうしますと、研究開発部門の強化や、
新ビジネスを構築するノウハウやチャレンジングな行動
が社員に求められますね」
…以下、続く。
無事、トップヒアリングが終わった。
ヒアリングを通して「自社のビジネス環境を踏まえて将来的
な危機感を適切に認識して先手を打つ」という、Y氏の考え方
をある程度理解することができた。
他にもY氏からトップならではの貴重なお話を数多く聞くことが
でき、診断士冥利に尽きる一日であった。
つづく
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次回もお楽しみに!
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「人事評価の仕組みを構築したい」との依頼があった。まずは、
XにA社の現状を聞き出した。
そして、はじめのステップとして、トップヒアリングを行うことに
なった。
トップヒアリング
トップヒアリングの日時が確定し、1時間30分
という限られた時間のなかで実施した。
S「はじめまして、コンサルタントのSと申します。
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ありがとうございます」
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「いえいえ、こちらこそ、遠いところからわざわざ
ありがとうございます。ある程度資料に目を通して
おきましたので、ヒアリングに答えられると思い
ますよ」
S「ありがとうございます。そう言えばY社長、社長
のブログを拝見させて頂きました。地元の美味しい
食べ物屋さんも紹介しているのですね。先日紹介
された○○屋、お昼に食べて来ましたよ。オススメの
△△定食が美味しかったです」
いきなり本題に入る前に身近な“やわらかい”話題
から入る。
はじめに和やかな雰囲気作りをすることで相手の
緊張を解き、お互いが話やすくなる状況ができる。
これは、コーチングの勉強会でも推奨している会話
テクニックのひとつである。
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ヒアリングを始めさせて頂きます。ヒアリングの目的
は人事評価制度を構築する上でのトップの考え方を
参考・反映させるために行いますので、よろしくお願い
します」
何をするにも、クライアントに目的等を確認・意識して
もらうために、目的を説明してから話に入る。
Y「わかりました、分かる範囲で答えますね。●●に
関しては副社長が詳しいので彼が答えますね」
S「ヒアリング資料にありますように、御社の将来的な
方向性やビジョン、戦略などをお聞かせ頂きたいと
思います」
Y「今までは、それほど環境変化もなく安定した利益を
確保してきましたが、規制緩和等の外部環境変化もあり、
今後は積極的な研究開発や新規事業に力を入れていか
ないと、生き残れないと考えています」
S「そうですか。そうしますと、研究開発部門の強化や、
新ビジネスを構築するノウハウやチャレンジングな行動
が社員に求められますね」
…以下、続く。
無事、トップヒアリングが終わった。
ヒアリングを通して「自社のビジネス環境を踏まえて将来的
な危機感を適切に認識して先手を打つ」という、Y氏の考え方
をある程度理解することができた。
他にもY氏からトップならではの貴重なお話を数多く聞くことが
でき、診断士冥利に尽きる一日であった。
つづく
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