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TAC中小企業診断士講座のタクヤです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

現在、中小企業診断士S先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載中です!



中小企業施策を経営に活かす〜補助金活用の事例〜(4)

完了 〜補助金交付決定後こそが重要

中小企業施策を経営に活かす


補助金交付が決定されたのはよかったが、
一つ問題が持ち上がった。

それは実際に補助金交付されるまでの
開発資金の確保である。

研究開発補助を主とする補助金は、実際に
開発が終了した後に交付される。

つまり、交付までの開発費用は全額A社が
立て替えなくてはならない。

そこで、銀行と融資交渉をすることにした。

最初、補助制度についての銀行の理解が低く、
話しがなかなか進まなかったが、補助事業
終了後に開発費用の2/3がキャッシュで
入ってくることを、補助金交付決定書を
見せながら丁寧に説明し、融資を受けられる
ことになった。

次に、研究開発体制、管理体制の確立である。

これまでは下請企業として注文を受けた
仕事をこなせばよかった。

そのため、研究開発体制というものはなく、
補助金もはじめてなので、事業報告書など
補助事業では当然必要な書類の作成・整理も
経験がなかった。

自社の体制を整えなければ、補助事業は
完遂できないのである。

そこで、研究開発体制については
アドバイザーとして公設試験研究機関の
研究員と大学等に人脈を持つ特許流通
アドバイザーを紹介した。

管理体制については、研究業務日報、
経費管理表などを表計算ソフトで様式を
作成・提供し、その様式に記載するように
X氏にアドバイスした。

さらに定期的にA社を訪れ、補助事業の
進捗と書類等の管理状況をチェックし、
改善することも大切な支援である。

研究開発が年度末の締切りまでに終了
しなければ補助金は支給されない。

また、見積書、発注書、領収書などが
一式揃っていないと、補助金を減額される
恐れもある。

特に補助事業を初めて実施する中小企業には、
事業途中のきめ細やかな支援が欠かせない
のである。

例えば、補助対象となっている材料が
一目でわかるように、材料の保管場所を
整理するなど、問題があればそのたびに
改善をしていった。

そしてX氏は、慣れないながらも私が
アドバイスしたことを忠実に実行していった。

そして、年度末、計画していた試作品が
完成し、県へ提出する報告書も仕上げる
ことができた。

つづく



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