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TAC中小企業診断士講座のMOPです。
「コンサルティングの現場から」は
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
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中小企業診断士E先生の“コンサルティングの現場”
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前回のお話はこちら
ビジョンが示すベクトル、ビジョンが惹きつける引力(3)
ローコストの出店戦略

M社長就任後2年が経ち、H20年3月決算で売上高は
46百万と4倍まで伸びた。
M社長は同様のコンセプトでの多店舗化を考え
出店候補地を探し始めた。
出店に当たり私はM社長と3つの条件について
コミットメントを取った。
(1)坪単価を二万円以下に抑えること。
(2)イニシャルコスト(保証金等も含む)は5百万円までに抑えること。
(3)借入は2年で返済することだ。
飲食店が失敗することの原因の1つに過大な設備投資がある。
多くのオーナーにとって自分の店を持つことは夢であり
店舗には自分の子供のような思い入れを持つものだ。
大手飲食店と異なり、中小飲食店のオーナーは
自身の思い入れが強すぎて採算を軽視してしまう傾向がある。
過大な設備投資の返済負担が経営を圧迫して
廃業する飲食店は少なくない。
また、借入についても、返済期間をできるだけ
長めに設定したがる社長が多い。
期間を長くすることで毎月の返済を少なくすることができるが
完済までに新たな借入を行うことが多く
結果的に毎月の割賦金が増加して資金繰りを圧迫することになる。
目先の利益にこだわることで長期的な資金繰りに
支障をきたす企業は少なくない。
私はこのような企業を「大車輪の自転車操業」と呼んでいる。
社長は私の助言に賛同し、ローコスト出店戦略を実行した。
不動産業者を介さずに独自の情報網を活用して
閉店予定の店舗情報を仕入れて検討した。
そして同年12月、T駅近くに居抜きで入店できる店舗を見つけた。
店舗は改装して1年も経ってなく
改装資金に数千万円はかかっている。
この店舗をイニシャルコスト300万円で手に入れることに成功した。
借入の返済期間は2年だ。
新店舗は順調に売上を伸ばした。
さらに翌21年6月にはH駅近くに3号店を出店した。
こちらも出店時にかかった費用は3百万円未満だ。
H店は立地環境にも恵まれて、T店以上に売上に貢献した。
つづく
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(1)坪単価を二万円以下に抑えること。
(2)イニシャルコスト(保証金等も含む)は5百万円までに抑えること。
(3)借入は2年で返済することだ。
飲食店が失敗することの原因の1つに過大な設備投資がある。
多くのオーナーにとって自分の店を持つことは夢であり
店舗には自分の子供のような思い入れを持つものだ。
大手飲食店と異なり、中小飲食店のオーナーは
自身の思い入れが強すぎて採算を軽視してしまう傾向がある。
過大な設備投資の返済負担が経営を圧迫して
廃業する飲食店は少なくない。
また、借入についても、返済期間をできるだけ
長めに設定したがる社長が多い。
期間を長くすることで毎月の返済を少なくすることができるが
完済までに新たな借入を行うことが多く
結果的に毎月の割賦金が増加して資金繰りを圧迫することになる。
目先の利益にこだわることで長期的な資金繰りに
支障をきたす企業は少なくない。
私はこのような企業を「大車輪の自転車操業」と呼んでいる。
社長は私の助言に賛同し、ローコスト出店戦略を実行した。
不動産業者を介さずに独自の情報網を活用して
閉店予定の店舗情報を仕入れて検討した。
そして同年12月、T駅近くに居抜きで入店できる店舗を見つけた。
店舗は改装して1年も経ってなく
改装資金に数千万円はかかっている。
この店舗をイニシャルコスト300万円で手に入れることに成功した。
借入の返済期間は2年だ。
新店舗は順調に売上を伸ばした。
さらに翌21年6月にはH駅近くに3号店を出店した。
こちらも出店時にかかった費用は3百万円未満だ。
H店は立地環境にも恵まれて、T店以上に売上に貢献した。
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