こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士S先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載しています!

前回のお話はこちら



つなぐ仕事(4)

学生と企業をつなぐ

TAC中小企業診断士ブログ_企業内診断士

日本に留学している6割は中国の学生である。

日本語学校で日本語を学習しているはずなのに
中国人同士で中国語をしゃべっている。

母国語で話している時には
日本語は雑音にしか聞こえないから
授業が成立しなくなる。

「請安静(チンアンジン:静かにしてください)!」

と、中国語を使ってみると静かになるが

「先生の発音ヘンです」

「お前たちの日本語もヘンだぞ」

という状況であまり効果がない。

困ったものだ。

ところが、日本語しかしゃべれない日本人講師に対して
決して母国後を使わない学生がいる。

彼らは経営の話を喜んで聴く。

自分たちの働きたい企業のイメージを語り
日本企業の活動や習慣を知りたがる。

彼らは昨今の就職難時代に真っ先に
日本企業に就職が決まっていく。

「日本企業もヒトを見る目があるなぁ」と思う。

就職の決まった学生は嬉々として語る。

「ありがとうございました。
日本へ来て、先生の話がとても役に立ちました。
これからもがんばります」と。

ありがたいものだ。

学校の先生は学校経営の中で生活しているから
就職指導はできても学校以外の経営を
学生に解説することは不得手なのかもしれない。

企業経営の現場を見ている
外部講師の診断士だからこその強みが
発揮できるのだろう。

つづく



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