こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

今回より、中小企業診断士A先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載します!

前回のお話はこちら



コンサルティングの現場から 第83回 
カウンセリングの依頼(1)


カウンセリングの依頼

TAC中小企業診断士ブログ_カウンセリング

顧問先企業への定期訪問の時だった。

「再来月、会社で人事異動があるんです。

うつ病にかかった従業員がいて
彼をどうするか決めなければいけないので
彼に対してカウンセリングをやってもらえないでしょうか?」

人事部長からのカウンセリングの依頼であった。

カウンセリングを依頼された私としてやるべきことは
対象者と面接をし、現状認識を行ったうえで
何をしていったらよいのか、依頼主である会社に報告を行い
助言・提案をしていくことである。

カウンセリングは、企業診断の一形態として行っている。

例えば、新しい人事評価制度を取り入れようとする会社が
実際に人事評価を行う管理職に対してカウンセリングを
依頼してきたりする場合もある。

しかし、今回のカウンセリングは対象者がうつ病の従業員である。

この点で通常のカウンセリングとは
また違った慎重さが求められている。

慎重さを要求される背景としては、主に以下の点である。

(1)
企業内でも、昔から業務が原因で心の病にかかる従業員はおり
近年メンタルヘルスの重要性が認識されるようになってきているが
未だ確固とした手法が確立されていない。

(2)
外傷と違い、ヒトの内面における病気であるため
病気にかかっているのか、あるいは治療を始めたとして
完治したかどうかが判断しづらく、また個人差も大きい。

(3)
経営者に心の病の予防策を提案したところ
発生するかどうかわからないものであるため
会社としては積極的に対応策をとろうとせず
提案を受け入れてもらいにくい。

(4)
医学的見地も多少考慮し、人事コンサルタントとして
適切なアドバイスをしなければならない等

人事コンサルタントとして、何か事が起こってからの対応ではなく
事前予防のためのアドバイスが出来ればと考えている。

今回と似たようなケースのカウンセリングの
依頼は過去にも何回かあったが
残念ながらすべて事後的対処である。

私は、自分の思いに反することで多少のもどかしさを感じつつ
カウンセリングの依頼を受けることにした。

つづく



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