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TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士T先生の“コンサルティングの現場”
をシリーズで連載しています!

前回のお話はこちら



コンサルティングの現場から 第72回 
中小企業をサポートする商工相談(4)


財務計画とプロモーション計画を同時に行い効果UP

TAC中小企業診断士ブログ_商工相談

クリーニング店の場合は、飲食店のように
席数では売上高の予測はできないし、美容院のように
最初から顧客を確保しているということはまずない。

一番簡単な方法は、一般的なクリーニング店の
顧客数や売り上げ状況を参考にして
売上高を予測することである。

それ以外では、開業時に行う広告宣伝等
プロモーションの効果から売上高を予測することもある。

先日創業をサポートした案件では以下のように
売上(利益)計画を算定した。

新聞折込チラシ50,000枚(コスト280,000円)
チラシの店頭・駅前配布10,000枚(コスト30,000円)

仮にそれぞれのコンバージョンレート
(成約につながる率)を0.1%と設定すると

新聞折込チラシによる取得顧客は50名(獲得単価5,600円)
店頭・駅前配布による取得顧客は10名(獲得単価3,000円)

ということになる。

入会無料・初回無料の販売促進を
それぞれ500名に行い(コスト400,000円×2)

入会無料5%・初回無料7%のコンバーションとすると

入会無料による取得顧客25名
初回無料による取得顧客35名となる。

以上のようなシミュレーションを行い
予想顧客数(ユニーク客)120名を基に
客単価や月ベースの持ち込み回数、季節指数などを考慮して
開業から1年間〜3年間の月別売上高を算定する。

同時に、顧客獲得のための販売促進費約1,110,000円に
ユニホーム・のぼり・販促用グッズなどの費用をプラスして
顧客1人を獲得するための費用を計算する。

それと並行してチラシ等販売促進の内容について支援を行なう。

せっかく計画を策定しても販促の効果が
薄ければ意味がないからである。

もちろんこの後、金融機関への借入および返済を
考慮した資金計画、人材調達・育成計画

事業が思うようにいかなかった時のための
コンティンジェンシープラン(状況対応計画)など
様々な面から経営計画を作り上げていった。

同クリーニング店はまだ開業して数ヵ月であるが
おおむね計画通りの順調な滑り出しができた。

つづく



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