こんにちは!
TAC中小企業診断士講座のMOPです。


「コンサルティングの現場から」
現役中小企業診断士のコンサルティング事例を
紹介するコーナーです。

中小企業診断士S先生の“コンサルティングの現場”を
シリーズで連載しています!

前回のお話はこちら



コンサルティングの現場から 第45回 
人材育成コンサルタントの研修事例研究(5)


今日からあなたも育成名人

TAC中小企業診断士講座

後輩・部下から「先輩、これどうしましょう」
と質問されて、どう対応しているだろうか。

こちらの判断で「こうやるんだ」
と即答する場合も多いのだが
実は、後輩・部下は自分の結論を持っている。

「じゃあ、何で聞くんだよ!
 自分の思ったとおりにやればいいじゃないか!」

と思ったあなたはとても忙しい現場のプロである。

後輩・部下は自分の結論を持っているが、自信がない。

そこで、現場のプロであるあなたに確認しているのである。

質問したわけではないのに、現場のプロから
「こうやるんだ」と指示された後輩・部下はラッキーである。

現場のプロから指示された通りにやるのだから
例えミスしても免責になる。

「後輩・部下に楽をさせてたまるものか」と思うのなら
「君ならどうするか」と、逆に問うのが
育成を考えた現場のプロである。

後輩・部下の考えが自分と同一なら任せる。

違っていたら、再考を促す策、指示する策が選択できる。

Wordで「きく」を変換してみよう。

「聞く」は“一般的”と表示され
「聴く」は“限定的”と表示される。

「聴く」とは、相手個人に合わせることであり
こちらの判断や意見、正解を考えることではないように思う。

ところが、忙しいビジネス社会では
即断即決、素早い意思決定が“勝ちパターンの鉄則”だから
後輩・部下にもスピード対応する習慣が身についてしまった。

会話を切り出した後輩・部下が主役だったはずである。

返答を始めたとたんにこちらが
主役になっているシーンを思い浮かべることができるだろうか。

ここまでお読みいただいた。ご自身や自職場と対比された読者は
望ましい姿を描けているだろう。

人間は自分のことを自分で決める。

望ましい姿の実現には、描いた本人の実践が必要である。

診断士試験も同じだ。

望ましい夢に向けて実践あるのみ。

期待しています。

今シリーズおわり

次回もお楽しみに!



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